以上で、リップスらの論文の内容に関する議論はお終いです。
彼らの論文が、別になにも証明していないこと、は問題ないでしょう。
しかし、さらに進んで、リップスらは故意に小さなＰ値を得るために、いろいろと小細工を弄したのかどうか、は結局彼ら以外にはわかりません。
ただ、私は、リップスらには悪意があったと考えた方が、論文の各所から溢れ出てくる不自然の泉を解釈しやすい、とは思っています。
なにより、悪意なしであの論文を書いたとすれば、リップスは数学者としてレベルが低すぎるように思えてならないのですが......