『聖書の暗号』の付録として載せられているリップスらの論文（筆頭者は、ドロン・ウィツタムですが、以降もリップスらの論文と呼んでいきます；なお、リップスは（驚くべきことに）数学者ですが、論文の他の二人の著者は違います）について、ごく簡単に触れます。
ただし、一から説明していく暇も気力も実力もないので、一応、論文をひととおり読んで、その内容がだいたい理解できている人を対象とします。 しかし、実は、この論文の言わんとするところをだいたい理解できた人のほとんどは、同時にこの論文の持つ致命的欠陥にも気がつくのではないか、と思っています。そうすると、私の書く内容は、あまり意味がない、ということになりますが、まぁいいか。
「安易な有意性検定信仰」に取り憑かれている人には多少効果あるのかもしれませんが、この信仰の信者はなかなか理解してくれないようです。